2014年9月7日(日)
Leader’s voice 9月
先日、TOTO小倉工場へ行ってきました。
私にとってもスタッフにとっても、衛生陶器と呼ばれる〈便器・洗面台〉は身近な存在です。
それらが、どんな風に作られているかとても興味がありました。
いざ工場内に入ると、大量生産・流れ作業とはいえ、陶器は100%自然素材で作る焼き物。
工場内スタッフが職人の手さばきで機械がつくった部品を成形・接着・検査していきます。
また、陶芸を趣味でされた経験のある方はご存じかと思いますが、
陶器は焼く前と後では3割以上大きさが縮みます。
温度・湿度・材料の産地・窯の中でどこに置くかによってその収縮は様々です。
しかし、衛生陶器は、排管の位置・他の部品との関係で、ミリ単位の誤差も許されません。
それらを技術者たちが長年の研究に研究を重ねて磁器という〈工芸製品〉を
〈工業製品〉にまでされた努力は計り知れません。
また、研修の中で、TOTO初代社長大倉和親氏の二代目社長に送った手紙の言葉がとても心に残りました。
〈どうしても親切が第一
奉仕観念を以而仕事をお進め下され度
良品の供給・需要家の満足が掴むべき実体です。
此の実体を握り得れば利益・報酬として影が映ります。
利益という影を追う人が世の中には多いもので
一生実体を捕えずして終わります〉
お客様の満足だけを徹底的に追及すれば商売というものはうまくいくものである。
先人の言葉はいつでも行く道を照らしてくれています。